INTRODUCTION & STORY
イントロダクション & ストーリー

イントロダクション

 やり甲斐のある仕事に就き、キャリアも経済力も手に入れたが独り身の真紀子と、若くして家庭に入ったものの、自分の将来を見失っている葵。女性として正反対の道を歩んできた二人は、怪しげなアイテム探しゲームのサイト主催者「真夜中の女神」をきっかけに出会い、それぞれの人生を見つめ直していく……。

 Wヒロインの一人である真紀子を演じるのは、芸能活動35周年にしてこれが映画初主演となる久本雅美。コメディエンヌ、タレントとしての活躍は言わずもがなだが、今回は女優としての実力を存分に発揮し、大人の女性が抱える強さと弱さを細やかに体現している。その真紀子と対照的な若妻・葵には板野友美。AKB48卒業後、自身も歌手・女優と活動の幅を広げながら新たな挑戦を続ける中、自分の手で未来を切り開くために一人の女性が成長していく様を演じきった。そのほか葵の夫役に田中幸太朗、真紀子の部下役にアイドルグループ・アップアップガールズ(仮)の元メンバーである仙石みなみ、葵の母親役に東ちづる、取引先の社長役に水橋研二、そして人気YouTuberユニットのカリスマブラザーズが本人役として参戦。さらに謎の女神を捜査する刑事役で寺島進が圧巻の存在感を放っている。

 企画・プロデュース・音楽を手がけたのは、放送中のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」や映画『昼顔』(17)の劇判で知られる音楽家の菅野祐悟。本作ではエンドロールの絵画も提供するなど多彩な才能を見せる菅野が、友人でもある畑泰介にこの企画を持ちかけ、『イマジネーションゲーム』はスタートした。カンヌ国際広告祭へのノミネートなど広告業界でキャリアを積んできた畑はこれが商業監督デビュー作。現代女性の生き方というテーマに、匿名で別の人格になりきれるネット社会ならではのカルチャーを生かした斬新な角度から切り込み、新感覚のヒューマンサスペンスドラマを作り上げた。また、菅野が書き下ろした主題歌「イマジネーション」は板野がボーカルを担当し、映画の世界観を彩っている。

 自分らしく生きることとは? 女性の幸せとは何か? 世間に求められる女性像を演じて要領よく世の中を渡っていくのもいいけれど、私が私であるために譲れないものがある。悩み、迷い、不器用にもがきながらも自分自身と誠実に向き合おうとする女性たちに、この映画は惜しみないエールを送ってくれる。

ストーリー

 大手ゼネコンで部長をつとめる早見真紀子(久本雅美)は、仕事一筋で生きてきたシングルのキャリアウーマン。会社では男性社員たちと対等に渡り合い、部下の白石久美子(仙石みなみ)にも厳しく接する真紀子は、仕事はできても女性としての幸せには縁がないまま歳を重ねてきたようである。しかしそんな彼女には誰も知らない別の顔があった。

 一方、専業主婦として何不自由ない生活をおくる池内葵(板野友美)は、表向きには勝ち組であるかのように見えて、夫の勉(田中幸太朗)とは会話すらほとんどないすれ違いの日々。そのストレスをぶつけるかのように、夫に不満を持つ女性たちが集まる復讐サイトに書き込みを続けるうち、いつしかカリスマ的な人気を誇る存在になっていた。

 その頃、ネット界隈では、街中に隠されたあるアイテムを探すサイトが熱い盛り上がりを見せていた。仕掛け人は「真夜中の女神」を名乗る謎の人物。彼女のゲームにハマった男たちが夜な夜な町をさまよう中、真紀子は公園で野宿しようとしている葵を見つける。秘密の復讐が勉にバレた葵は家を飛び出してきたのだった。行き場のない葵を自分のマンションに招いて面倒をみる真紀子。年齢も立場もまったく違う葵の前で、ありのままの自分を見せた真紀子は、ある計画に葵を誘う。

 男性に負けないように肩肘張ってきた真紀子と、夫の稼ぎに頼って自立できていなかった葵。出会うはずのなかった二人の人生が交わったとき、それぞれの未来が動き始めた……。